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音楽で♪おててで✋コミュニケーション!
袋井浜松の音楽療法士&ベビーサイン講師
かねもとなつきです。
最近、初めて私の音楽療法をみた、放デイスタッフさんからの疑問で、改めて気がついたことがありました。
「ここの子たち、友だちのミスとか失敗とかを指摘することってないんですか??」
こんなことを聞かれました。
確かに…現在は小3以上の小学生ばかりが集まった放デイ。
ほぼ毎日遊んでいる関係性もあって、
「あいつ間違えたー!」
「ミスってるうけるー!」
とかの大きな声が聞こえてもおかしくない。
でもそれがないのは、日ごろのスタッフのみなさんの関わり方、利用者本人たちのもともとの性格も大きいかもしれない。
けど、私の中では当たり前すぎて意識してなかったけど、そういえば音楽療法の活動内で意識していることがある!
と思い出し、それをお伝えしました。
それは
失敗やミスがない(もしくは感じない)活動内容の提供と言葉かけ
です。
言葉でいうと意味わからんのですが、これは芸術療法だからこそできることなのかなぁと思うことで…
音楽だからこそ、楽器を手渡す時点、歌の活動を始める時点で、どこの音程でも、リズムでも外れた感を感じにくい伴奏をする。
ここでこう鳴らすといい感じという一つの正解はあったとして、利用者さんの音がそれと違っても即座に歌い方や伴奏を変えることで、例えば「ロック調だね」「やさしーく静かに鳴らしたね」など一つの表現として受け止めることができる。
こんなことを、当たり前として意識して活動しています。
あ、もちろん決まったことを決まった通りに行うおもしろさがわかってきた子たちの現場では、ミスがわかりやすい楽譜通りの演奏を求める活動もやります。
それを、今の利用者さんは長いと5年近く経験してきてくれています。
だからなのか…友だちが全く違うことをやりだしたとしても、すこーし間違えちゃったとしても、しつこくミスを指摘するような様子がみられないのかも?
なんてことに、気がつくことができました。
加えて、
「先生って、ミスを指摘や下手もいわないけど、上手も言わないですよね」
ともいわれました。
これは…現場によっては上手ー❤️すごーい❤️
ということもあるのですが…
そもそも、ミスや失敗がないのであれば、上手もどの基準で上手と扱う?と思うようになり、あまり言わない現場が多いかもしれないです。
加えて、集団活動だと、
「あの子には言ったのに僕には言ってくれない!」
とかも目ざとくチェックしている子もいたりして…
でも、よかったところはよかったよ!と伝えたい。
そんなとき、私は、事実だけを伝えるように意識しています。
たとえば
「指先でやさしーく太鼓にさわってたね」
「音がとまったら身体の動きもピタッととまった!」
「曲のリズムと一緒に鳴らしたね」
などなど。
その事自体がいいとか悪いとか、上手とか下手とかの評価はしない。
ただ、表現していたことを見ていたよ、気がついたよということは伝える。
そんなことを意識して言葉かけするのが当たり前になっていました。
自分にとっては当たり前になっていたこと、新たな目線で見てもらうと発見があり、また勉強になりますね。
そんなことを想った日の後日、以前から読みたかった奥田健次先生の本を読んでみたら・・・
私のやっていた「事実を言葉かけする」 は誉め言葉の一つだった!!!!
事に気が付きました。
発達支援にかかわる人に限らず、子育て中の方にオススメの本はコチラです。
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